【コラム】ていねいな暮らしとは
ずっと憧れていた「ていねいな暮らし」ですが、思うようにできない自分にイライラしていた過去の日々。
自分にとっての「ていねい」とはなんだろう?
私の望む「ていねい」が、家で暮らして月日を重ねてやっとわかったこの頃。
家で幸せに暮らすのに必要なのはなんでしょう?
気になるワード「ていねいな暮らし」
家を建てて暮らし始めると、気になるワードではないですか?
素敵な家具、清潔な家、手の込んだ料理・・・
など含めて、「ていねいな暮らし」と表現されています。
私もとても憧れています。
ですが、実際に育児をして、仕事をして・・・となると、とても手がまわらず、できない自分にイライラするばかり・・・。
ネットが普及して、「ていねいな暮らし」が、
より目にとびこんでくるようになると、ますます気になって、ますます落ち込む。
そんな繰り返し。
できないと決めているのは、自分です
それなりにしかできない自分に腹がたつというには、「自分責め」で、嫌なものです。
たまに何かが実行できた時でも、できない時の自分を責めるばかりで、自分を褒めることは難しい。
せっかく新しくステキな家に暮らすんだからという気持ち、ワクワク嬉しい気持ちと、
思うようにできないことの多さに焦ってしまいがちです。
子供達が1人づつ家を出て自立していくと、モノが減っていき、散らかることも少なくなり、
憧れの「ていねいな暮らし」も少しではありますが近づいていきます。
すると、不思議なことに、さほど憧れることがなくなります。
ほとんど実行できていないのに、です。
家は毎日の暮らしを幸せにする場所
年齢や経験を重ねると、
やりたければそれなりにできるかも・・・
と思えるようになったり、自分なりの心地よさを見つけるからかもしれません。
手作りにこだわったり、いつも家を綺麗にしたり、花を飾ったりなどは全くしていなくても。
また、家は片付いていなくても、一人でコーヒーを入れたり、夜にお酒を飲んだり・・
ゆっくりした時間を味わえるようになるでしょう。
子育ての忙しさにてんてこ舞いで、家のことなんか後回しだった時でも、
振り返ればたとえ大変でも楽しかった思い出が、家に刻まれていく。
自分らしさや家族らしさを探しながら、心地よい在り方を見つけていくモノなのかもしれません。
家っていいなと、とても思います。
何年も経って壊れてきたものがあっても、愛着がわいて自分の居場所として重みを増す。
家で暮らした時間を、月日が経って振り返ったら幸せな場所だなと思えますように・・・。